日経平均は216円高と大幅に4日続伸、連日で年初来高値を更新―TOPIXは33年ぶり水準=16日後場

 16日後場の日経平均株価は前日比216円65銭高の2万9842円99銭と大幅に4営業日続伸し、3営業日連続で年初来高値を更新した。TOPIX(東証株価指数)は同12.33ポイント高の2127.18ポイントと21年9月14日の終値2118.87ポイントを超え、1990年8月以来約33年ぶりの高値水準に浮上した。朝方は、15日の米国株高を受け、買いが先行した。特にSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の大幅高を反映し、半導体関連株中心に値を上げ、日経平均は後場入り後に2万9916円56銭(前日比290円22銭高)まで上昇した。一巡後は利益確定売りに伸び悩んだが、下値は限定された。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の69円強を筆頭にアドバンテスト<6857.T>が45円強、ファーストリテ<9983.T>が32円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、医薬品、電機など25業種が値上がりし、海運、保険など8業種が値下がりした。

 東証プライムの出来高は16億419万株、売買代金は3兆5529億円。騰落銘柄数は値上がり995銘柄、値下がり767銘柄、変わらず72銘柄。

 市場からは「外国人買いが主体で、現物株にウエートを置いているなら良いが、先物に偏れば、逃げ足も速いとみられる。先高観が強く、日経平均3万円タッチの可能性はあるが、心情的には、ここから上は買いたくない向きが少なくないのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501.T>、東北電力<9506.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株が上昇。第一三共<4568.T>、アステラス薬<4503.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も高く、スクリン<7735.T>、レーザーテク<6920.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も買われた。日清食HD<2897.T>、ヤクルト<2267.T>、森永乳<2264.T>などの食料品株や、イオン<8267.T>、マツキヨココ<3088.T>、すかいらくH<3197.T>などの小売株も堅調。上組<9364.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株や、日本紙<3863.T>、大王紙<3880.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ・紙株も値を上げた。

 半面、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も安い。古河電工<5801.T>、住友電工<5802.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株もさえず、スズキ<7269.T>、三菱自<7211.T>、ヤマハ発動機<7272.T>などの輸送用機器株も売られた。

 個別では、PCDEP<7618.T>、芝浦機械<6104.T>、コプロHD<7059.T>、フェイスNW<3489.T>がストップ高。半面、FFJ<7092.T>、ティラド<7236.T>がストップ安となり、河西工<7256.T>が値下がり率トップ。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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