日経平均3万円回復、外国人買いで1年8カ月ぶり大台

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2023/5/17 9:56

 日経平均株価が17日、2021年9月以来1年8カ月ぶりに3万円台を回復した。相対的に割安感の残る日本株に、海外勢の資金の流入が続いている。為替が円安にフレていることも支援材料になった。

 日経平均は前場に前日比169円高の3万12円まで値上がりした。前日に続いて東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)などの半導体関連株が上昇したほか、外資系証券が投資判断を引き上げたソフトバンクグループ(9984)などが買われている。また、米地銀セクターの経営不安が後退しつつあることで、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など邦銀株の一角も値上がりした。

 一方、米国や中国の景気先行きには不透明感があり、三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは「一本調子で上値を追う余地は既に小さくなっている」と指摘していた。午前9時50分の株価は113円高の2万9956円と上げ幅を縮小し、再び2万円台に入った。

 日経平均はバブル景気後の急落過程の1990年に3万円を割り込み、同年9月以降は2021年2月まで大台を回復することはなかった。なお、21年は2、3、9月にそれぞれ3万円台に乗せているものの、いずれも定着せずに調整に入っている。

(写真:123RF)

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