【深センIPO】太陽光・新エネ車用ケーブルの無錫鑫宏業線纜科技が24日に公募開始、2427万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/5/24 9:18

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、無錫鑫宏業線纜科技(301310/深セン)が5月24日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2427万株を発行予定で、公募価格は67.28元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2004年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。太陽光発電ケーブル、新エネルギー車ケーブル、工業ケーブルなど特殊ケーブルの研究開発、生産、販売を主業務とする。太陽光パネルや新エネ車のほか、充電設備、エネルギー貯留設備、工業用制御設備に利用されている。中国の品質認証センターCQC認証のほか、日本、米国、ドイツ、EU、カナダ、韓国などで製品認証を取得し、耐気候性、防水防塵、耐紫外線、抗干渉性、難燃性、減衰率、柔軟性などさまざまな要求に対応したケーブルを提供することができる。

 また、業界の規格づくりにも積極的に参加しており、電気自動車(EV)充電用ケーブル、電気設備内部接続ケーブルに関する2つの国家規格の原案作成に携わった。BYD、吉利汽車、上海汽車、一汽集団や新興EVメーカーなど中国の多くの自動車メーカーや、晶科能源、寧徳時代など著名な太陽光発電、自動車用バッテリーメーカーを顧客に持つ。

 22年12月期の売上構成は、太陽光発電ケーブルが29.61%、新エネ車ケーブルが54.10%、工業ケーブルが12.19%となっている。22年における太陽光発電ケーブル世界市場シェアは7.30%、新エネ車ケーブル世界市場シェアは12.60%となっている。

 22年12月期の売上高は18億827万元(前期比48.39%増)、純利益は1億4476万元(同35.22%増)。23年1〜3月期の売上高は4億2125万元(前年同期比14.92%増)、純利益は3582万元(同25.57%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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