日経平均は289円高と大幅に4日続伸、外国人買い根強く一段高―バブル後の高値更新続く=6日後場

 6日後場の日経平均株価は前日比289円35銭高の3万2506円78銭と大幅に4営業日続伸。バブル経済崩壊後の高値更新が続き、連日で33年ぶりの高値を付けた。朝方は、利益確定売りが先行した。日経平均が前日に3連騰して今年最大の上げ幅を記録した反動や、5日の米国株安が重しとなり、寄り付き後まもなく3万1933円87銭(前日比283円56銭安)まで下落した。ただ、一巡後は切り返し、上げに転じた。外国人投資家の買い意欲は根強く、後場は一段高となり、大引け近くには3万2534円47銭(同317円04銭高)まで上昇した。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の60円弱を筆頭に東エレク<8035.T>が22円弱、ダイキン<6367.T>が21円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、卸売、鉱業、鉄鋼、保険など28業種が値上がりし、銀行、海運、精密など5業種が値下がりした。

 東証プライムの出来高は12億7105万株、売買代金は3兆4501億円。騰落銘柄数は値上がり933銘柄、値下がり829銘柄、変わらず72銘柄。

 市場からは「強いの一言だ。下がれば買いが入り、なかなか調整しない。さすがに機関投資家のなかには買わざるを得ないところもあろう。大型株中心に物色されているが、大きく横に広がり、業績悪化銘柄までも買われてくるようなら、先行き警戒が必要だろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、伊藤忠<8001.T>、住友商<8053.T>などの卸売株が上昇。INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株や、神戸鋼<5406.T>、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も高い。MS&AD<8725.T>、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も買われた。中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>、武田薬<4502.T>などの医薬品株や、積水ハウス<1928.T>、鹿島<1812.T>、大成建設<1801.T>、清水建設<1803.T>などの建設株も値を上げた。日立建機<6305.T>、三菱重工<7011.T>、SMC<6273.T>などの機械株も堅調。

 半面、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が軟調。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株もさえない。オリンパス<7733.T>、セイコーG<8050.T>などの精密株や、板硝子<5202.T>、東海カーボン<5301.T>などのガラス土石株も安い。

 個別では、JNS<3627.T>がストップ高となり、立花エレ<8159.T>、テモナ<3985.T>などが値上がり率上位。半面、フジコーポ<7605.T>、TIS<3626.T>、EMシステム<4820.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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