日経平均は168円高と続伸、上げ幅急縮小の場面も持ち直す―東証プライムの78%強が上昇=12日後場

 12日後場の日経平均株価は前週末比168円83銭高の3万2434円00銭と続伸。朝方は、前週末の米国株式市場で主要3指数が上昇した流れを受け、前場後半には3万2517円68銭(前週末比252円51銭高)まで上伸した。後場は、高値警戒感から、上げ幅を急速に縮小する場面もあった。株価指数先物にまとまった売りが出たのをきっかけに、一時3万2280円54銭(同15円37銭高)まで押し戻された。ただ、売りは続かず、一巡後は持ち直しの動きとなり、大引けにかけて3万2400円台半ば近辺でしっかりとなった。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857.T>の35円弱を筆頭に第一三共<4568.T>が20円強、ソフバンG<9984.T>が19円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、精密、医薬品、パルプ・紙など23業種が値上がりし、海運、銀行など10業種が値下がりした。東証プライム銘柄の78.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は11億6233万株、売買代金は3兆422億円。騰落銘柄数は値上がり1440銘柄、値下がり336銘柄、変わらず58銘柄。

 業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、島津製<7701.T>などの精密株が堅調。中外薬<4519.T>、エーザイ<4523.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株も高い。日本紙<3863.T>、三菱紙<3864.T>などのパルプ・紙株や、東レ<3402.T>、デサント<8114.T>、ゴールドウイン<8111.T>などの繊維製品株も値を上げた。太平洋セメ<5233.T>、板硝子<5202.T>、日東紡<3110.T>などのガラス土石株も引き締まった。ファナック<6954.T>、安川電機<6506.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われ、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株もしっかり。リクルートH<6098.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も物色された。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>、千葉銀行<8331.T>などの銀行株も売られ、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株もさえない。

 個別では、HEROZ<4382.T>、ベステラ<1433.T>がストップ高となり、フリービット<3843.T>などの上げも目立った。半面、マースGHD<6419.T>、ポールHD<3657.T>、gumi<3903.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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