日経平均は584円高と大幅に3日続伸、33年ぶり3万3000円回復―値がさ株がけん引=13日後場

 13日後場の日経平均株価は前日比584円65銭高の3万3018円65銭と大幅に3営業日続伸。6日に付けたバブル経済崩壊後の最高値(終値で3万2506円78銭)を上回り、1990年7月以来約33年ぶりに3万3000円を回復した。朝方は、買い優勢で始まった。13-14日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げが見送られるとの観測が強まり、12日の米国株式が上昇。この流れを受け、先物買いを交えて上げ幅を拡大し、後場の早い段階で3万3127円36銭(前日比693円36銭高)まで上伸した。一巡後は伸び悩んだが、下値は限定され、大引けにかけて3万3000円台で推移した。なかで、値がさの主力株が上昇し、指数をけん引した。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の102円強を筆頭に東エレク<8035.T>が96円強、ソフバンG<9984.T>が64円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、輸送用機器、卸売、電機など28業種が値上がりし、パルプ・紙、電気・ガスなど5業種が値下がりした。東証プライム銘柄の58.1%が上昇した。

 東証プライムの出来高は14億1346万株、売買代金は4兆1489億円。騰落銘柄数は値上がり1066銘柄、値下がり695銘柄、変わらず73銘柄。

 市場からは「行き着くところまで行かないと収まらないようだが、着実に調整局面が近づいているとも言える。景気・企業業績に対する期待は相当織り込んでいるとみられ、ここからの新規買いは水準的に躊躇(ちゅうちょ)したくなる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株が堅調。三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も高く、アドバンテスト<6857.T>、スクリン<7735.T>、ソニーG<6758.T>などの電機株も買われた。ダイキン<6367.T>、コマツ<6301.T>、クボタ<6326.T>などの機械株や、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株も引き締まった。SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株や、KDDI<9433.T>、NTTデータ<9613.T>、トレンド<4704.T>などの情報・通信株も値を上げた。

 半面、日本紙<3863.T>、三菱紙<3864.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ・紙株が軟調。北陸電力<9505.T>、沖縄電力<9511.T>、大阪ガス<9532.T>などの電気・ガス株も安く、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株もさえない。

 個別では、セイノーHD<9076.T>がストップ高となり、トーホー<8142.T>、アクシージア<4936.T>などが値上がり率上位。半面、アセンテック<3565.T>、グッドコムA<3475.T>、鎌倉新書<6184.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ