<相場の読み筋>6月14日

2023/6/14 7:45

 13日の米国株式は、NYダウが前日比145.79ドル高の3万4212.12ドルと6日続伸、ナスダック総合指数が同111.400ポイント高の1万3573.321ポイントと4日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億2783万株、ナスダック市場が52億3185万株だった。米5月CPI(消費者物価指数)が前年同月比4.0%上昇し、市場予想平均の同4.1%を下回った。4月の4.9%上昇から鈍化し、市場予想平均よりも上昇が小さかったことから、FOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ見送り期待が高まる格好となり、幅広い銘柄が物色された。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやダウ(旧ダウ・デュポン)、インテルなどが、値上がり率の上位に入っている。

 14日の東京株式は、堅調な展開か。海外投資家とみられる買いを支えに、欧米株高などもあり、買い先行となろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=140円台の前半(13日は139円48-50銭)、ユーロ・円が1ユーロ=151円台の前半(同150円63-67銭)と円安に振れ、輸出関連銘柄を中心に堅調な値動きとなりそう。ただ、日経平均株価は、きのう13日までの直近3日間で終値ベースでは1300円強(約4.4%)の値上がりとなっているだけに、買い一巡後は、短期的な過熱感が警戒される場面も想定される。13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日立<6501.T>、ローム<6963.T>、トヨタ<7203.T>などが、13日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所清算値比385円高の3万3415円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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