<新興国eye>トルコ4月総売上高指数、前月比3.6%上昇―建設とサービスが急加速

新興国

2023/6/14 8:50

 トルコ統計局が13日発表した4月の総売上高指数(15年=100)は前月比3.6%上昇と、前月(3月)の同4.8%上昇から伸びが鈍化した。22年11月(2.3%上昇)以来の低い伸び。

 前年比も56.2%上昇と、前月の60.7%上昇を下回り、伸びが3カ月連続で減速、21年10月(48.3%上昇)以来1年6カ月ぶりの低い伸びとなった。前年同期(22年4月)の伸び(130.5%上昇)が高かったため、低めの数値が出る、いわゆるベース効果が寄与している。

 注目されたセクター別の前月比は建設業が6.3%上昇(前月は3.8%上昇)と、最も高く、次いでサービス業が4.1%上昇(同1.6%上昇)、鉱工業は3.9%上昇(同5.4%上昇)、うち製造業は3.7%上昇、鉱業は10.2%上昇となった。対照的に卸・小売業は3.0%上昇(同5.6%上昇)と、最も低い伸びとなった。

 サービス業のうち、専門・科学技術サービスは9.6%上昇と、最も高い伸びとなり、次いで情報通信が8.8%上昇、ホテル・レストランは8.6%上昇、業務支援サービスは5.5%上昇だった。対照的に不動産は0.3%上昇と、最も低い伸び、次いで運輸・倉庫が0.4%上昇となった。

 一方、前年比では、建設業が93.1%上昇(前月は107.1%上昇)と、最も高い伸びとなった。次いでサービス業が66.1%上昇(同68.6%上昇)、卸・小売業は60.3%上昇(同67.9%上昇)、鉱工業は41.8%上昇(同42.8%上昇)、うち鉱業は39.6%上昇、製造業は41.9%上昇となった。

 サービス業のうち、ホテル・レストランが123.7%上昇と、最も高い伸び。次いで業務支援サービスが107.4%上昇、専門・科学技術サービス業は102.3%上昇、情報通信は86.7%上昇、運輸・倉庫は40.1%上昇、不動産は37.7%上昇だった。

 総売上高指数は鉱工業(鉱業と製造業)や建設業、卸・小売業、サービス業の売上高を指数化したもので、経済状況を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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