【上海IPO】民間用指揮情報ソリューションの南京莱斯信息が15日に公募開始、4087万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/6/15 9:32

 上海証券取引所の科創板への上場を目指す、南京莱斯信息(688631/上海)が6月15日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。4087万株を発行予定で、公募価格は25.28元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は1988年設立の国有企業で、2008年に株式会社化した。民間用指揮情報システムソリューションを主業務としており、主に民間航空無嫌悪空中交通管理、都市道路交通管理、都市ガバナンスなどの分野向けに、指揮制御技術を柱とする指揮情報システムの総合ソリューションプランと関連製品を提供している。主な顧客は中国民用航空空中交通管理局、中国電子科技集団傘下の企業や研究機関など。

 22年12月期の売上構成は、民間航空向け空中交通管理システムが30.34%、都市道路交通管理システムが24.44%、都市ガバナンス向けシステムが31.87%となっている。航空向けシステムの大部分は空中管制自動化システムで、都市道路交通管理システムは信号制御システムおよび設備が、都市ガバナンス向けでは都市総合指揮プラットフォームおよび防災救急指揮情報システムが大部分を占める。22年における中国国内の民間航空向け空中管制自動化システム市場シェアは42%で、業界をリードしている。

 22年12月期の売上高は15億7587万元(前期比2.65%減)、純利益は9487万元(同5.52%減)。23年1〜3月期の売上高は1億7659万元(前年同期比3.34倍)、純損益は3189万元の赤字(同15.52%の赤字減)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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