日経平均は335円安と大幅反落、先物主導で下押す―半導体関連など軟調=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前週末比335円66銭安の3万3370円42銭と大幅反落。朝方は、円安・ドル高進行を支えに買いが先行したが、日経平均は直後に軟化。前週末の米国株安や高値警戒感から利益確定売りも出やすく、いったん3万3500円を割り込んだ。その後、プラス圏に切り返したが、後場は円安一服もあって先物主導で下押しし、一時3万3231円56銭(前週末比474円52銭安)を付けた。売り一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。なかで、半導体関連など値がさ株が軟調となり、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の53円強を筆頭に東エレク<8035.T>が50円強、アドバンテスト<6857.T>が44円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、非鉄金属、輸送用機器、鉱業など24業種が値下がりし、銀行、パルプ・紙、水産・農林など9業種が値上がりした。

 東証プライムの出来高は13億1368万株、売買代金は3兆6722億円。騰落銘柄数は値上がり1065銘柄、値下がり706銘柄、変わらず63銘柄。

 業種別では、住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株が軟調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も安い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>、東製鉄<5423.T>などの鉄鋼株も値を下げた。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株もさえない。味の素<2802.T>、日ハム<2282.T>、アサヒ<2502.T>などの食料品株や、ソニーG<6758.T>、スクリン<7735.T>、TDK<6762.T>などの電機株も売られた。

 半面、三井住友<8316.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株が堅調。三菱紙<3864.T>、中越パ<3877.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ・紙株や、ニッスイ<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産・農林株も高い。MS&AD<8725.T>、東京海上<8766.T>、SOMPOH<8630.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も買われた。

 個別では、トーメンデバ<2737.T>、ギフトHD<9279.T>、ツバキナカ<6464.T>などが値下がり率上位。半面、さくら<3778.T>、エニカラー<5032.T>がストップ高となり、JNS<3627.T>などの上げも目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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