<相場の読み筋>6月21日

2023/6/21 7:45

 20日の米国株式は、続落した。NYダウが前週末比245.25ドル安の3万4053.87ドル、ナスダック総合指数が同22.277ポイント安の1万3667.294ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3311万株、ナスダック市場が49億5146万株だった。中国人民銀行(中央銀行)が20日、10カ月ぶりに利下げを行ったが、同日の上海総合指数や香港ハンセン指数が下落。中国景気の先行き不透明感が台頭した。また、21日にはパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言を控えることから、積極的な売買は限られた。NYダウ採用銘柄では、インテルやナイキ、ボーイングなどが、値下がり率の上位に入っている。

 21日の東京株式は反落後、弱含みの展開か。きのう20日の日経平均株価は、小幅に反発したものの、取引時間中はマイナス圏での推移が長かったことや、現地20日の欧州株式が下落したこともあり、売り先行スタートとなろう。ただ、先高観を背景に海外投資家による買いが期待されていることから、売り一巡後は下げ渋る動きをみせる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=141円台の半ば(20日は141円77-78銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=154円台の前半(同155円14-18銭)と円高に振れている。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、楽天グループ<4755.T>、ソフバンG<9984.T>などが、20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所清算値比235円安の3万3105円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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