日経平均は186円高と続伸、海外投資家の継続買いに上げ幅拡大=21日後場

 21日後場の日経平均株価は前日比186円23銭高の3万3575円14銭と続伸。後場は、先物にまとまった売りが出て、日経平均は再度マイナス圏入りする場面もあったが、すかさず盛り返した。海外投資家の継続買いが観測され、上げ幅を拡大し、一時3万3657円87銭(前日比268円96銭高)まで上伸した。その後は伸び悩んだが、下値は限定された。前場は、20日の欧米株安を受け、早い段階で3万3154円68銭(同234円23銭安)まで下落し、売り一巡後は上げに転じていた。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の57円弱を筆頭にソフバンG<9984.T>が50円強、ファストリテ<9983.T>が19円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、空運、保険、鉄鋼など27業種が値上がりし、医薬品、精密など6業種が値下がりした。東証プライム銘柄の61.0%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億860万株、売買代金は3兆8945億円。騰落銘柄数は値上がり1119銘柄、値下がり648銘柄、変わらず66銘柄。

 市場からは「強いの一言だ。下がれば買いが入り、切り返してくる。外国人買いとともに買い戻しを誘い、需給相場の色彩が強い。そのうち、ピークアウトを迎えようが、いつまで上昇トレンドが続くかは読めない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。T&DHD<8795.T>、MS&AD<8725.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も買われた。神戸鋼<5406.T>、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も高く、ニッスイ<1332.T>、雪国まいたけ<1375.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産・農林株も堅調。大和ハウス<1925.T>、大成建設<1801.T>、大林組<1802.T>などの建設株や、京成<9009.T>、JR西日本<9021.T>、小田急<9007.T>などの陸運株も値を上げた。三井不<8801.T>、東建物<8804.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も物色された。

 半面、アステラス薬<4503.T>、住友ファーマ<4506.T>などの医薬品株が軟調。HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株も安い。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>、ヤマハ<7951.T>などのその他製品株もさえない。

 個別では、ダイコク電機<6430.T>、コニシ<4956.T>、レノバ<9519.T>などが値上がり率上位。半面、さくら<3778.T>、三栄建築<3228.T>、コーセル<6905.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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