<相場の読み筋>6月27日

2023/6/27 7:45

 26日の米国株式は、NYダウが前週末比12.72ドル安の3万3714.71ドルと小幅に6日続落、ナスダック総合指数が同156.738ポイント安の1万3335.778ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億3051万株、ナスダック市場が42億678万株だった。前週末の弱い動きが継続するなか、28日にはポルトガルでECB(欧州中央銀行)フォーラムが開催される予定。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長やラガルドECB総裁などが討議を行うことから、内容を確認したいとして手控えムードが広がった。米国での利上げ継続観測も重しとなったようだ。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやエヌビディア、メタ(旧フェイスブック)などが下落した。

 27日の東京株式は、もみ合いか。日経平均株価はきのう26日、約3カ月ぶりに3日続落となったが、月末を控えて年金資金のリバランス(資産の再配分)売りも警戒され、上値は重そう。一方、下値では出遅れた投資家の買いや買い戻しの動きも見込まれることから、下げ渋る場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の半ば(26日は143円18-20銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の半ば(同156円10-14銭)と、やや円安方向にある。26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、日本製鉄<5401.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、26日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、26日の大阪取引所清算値比75円安の3万2575円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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