【深センIPO】連続鋳造材メーカーの河北恒工精密装備が27日に公募開始、2197万株発行予定

サーチナ

中国株

2023/6/27 9:20

 深セン証券取引所の創業板への上場を目指す、河北恒工精密装備(301261/深セン)が6月27日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2197万株を発行予定で、公募価格は36.9元。公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2012年設立の民営企業で、20年に株式会社化した。連続鋳造材、および回転子、油圧バルブ、ガイドスリーブなど精密機械向け部品の研究開発、製造、販売を主業務とする。連続鋳造は従来の鋳造技術よりも均質性、良品率の面で優れており海天集団、アトラスコプコ、上海漢鐘精機、東亜機械、三一重工などの中国内外の著名企業と長期的な提携関係を築いている。

 22年12月期の売上構成は、エアコンプレッサーや冷蔵機器などに使用される空圧部品が23.55%、モーターステーター、シリンダーカバー、ピストンなどに用いられる油圧設備部品が33.44%、送り出しロールなどに用いられる伝動設備部品が1.37%、連続鋳造材が40.98%となっている。

 同社は先進的な技術、優れた品質管理能力、多くの大手企業と長期的に安定した関係を築いていること、連続鋳造による材料生産から精密部品製造までワンストップのソリューションプランを提供可能であることを強みとする一方で、業務の拡張に向けた資金調達力が不足していること、生産能力が不足していることがボトルネックとなっている。

 22年12月期の売上高は8億6378万元(前期比1.67%減)、純利益は1億546万元(同3.44%増)。23年1〜3月期の売上高は2億2059万元(同1.38%減)、純利益は3017万元(同35.61%増)。(編集担当:今関忠馬)(写真:123RF)

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