<相場の読み筋>6月29日

2023/6/29 7:45

 28日の米国株式は、NYダウが前日比74.08ドル安の3万3852.66ドル反落、ナスダック総合指数は同36.077ポイント高の1万3591.750ポイントと続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億3875万株、ナスダック市場が43億6143万株だった。ECB(欧州中央銀行)フォーラムのパネル討論で、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、インフレが根強く続いているとし、抑制に向け一段の引き締め策が必要との認識を示した。追加利上げへの警戒感が強まり、NYダウは一時170ドルを超える下げをみせる場面がみられた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ネットフリックスやテスラ、アルファベット(グーグルの持ち株会社)などが堅調だった。

 29日の東京株式は、堅調な展開か。日経平均株価はきのう28日に大幅反発した動きが継続し、買い優勢のスタートとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の半ば(28日は144円07-09銭)、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ば(同157円79-83銭)と、円安方向に振れている。引き続き、輸出関連銘柄には支えとなりそう。ただ、米ウォール・ストリート・ジャーナルは28日、米バイデン政権がAI(人工知能)向け半導体の対中輸出で新たな規制を検討していると報じており、半導体関連には重しとして意識される場面も想定され、注意したい。28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、富士フイルム<4901.T>、キーエンス<6861.T>などが、28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比100円高の3万3240円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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