<新興国eye>ロシア中銀幹部、4-6月期GDP伸び率が5期ぶりプラス成長と予想

新興国

2023/6/29 8:56

 ロシア中央銀行のキリル・トレマソフ金融政策局長は28日の会見で、4-6月期GDP伸び率の見通しについて、「前年比0.5-2.0%増(中心値1.25%増)のプラス成長になる」と予想していることを明らかにした。地元タス通信が伝えた。

 ロシア軍のウクライナ侵攻の勃発(22年2月24日)と西側の対ロ経済制裁を受け、同国の1-3月期GDP伸び率は前年比1.9%減と、4期連続でマイナス成長となっており、4-6月期が増加に転じれば、5期ぶりのプラス成長となる。

 同氏は、「中銀が実施している企業調査や企業の景況感指数を見ると、4-6月期のビジネス活動は依然、高水準で、経済は拡大している」とした上で、「0.5-2.0%増のレンジの後半(1.25-2.00%増)となる可能性が高い」としている。

 また、経済発展省は28日、5月の月次GDP伸び率が年率換算で5.4%増と、4月の同3.4%増から伸びが加速したことを明らかにした。製造業と卸売業、建設業のセクターがGDP全体の伸びを押し上げたとしている。

 同省では最新の経済予測で、24年のGDP成長率見通しを1.2%増、24年を2.0%増と予想しているが、同省のマクシム・レシェトニコフ大臣は今月初め、「23年の成長率は1.2%増を上回る可能性がある」と指摘している。ちなみに、22年は2.1%減だった。

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 原油<1690.T>、野村原油<1699.T>

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