日経平均は40円高と続伸も上値が重く、騰落銘柄数は値下がりが値上がりを上回る=29日後場

 29日後場の日経平均株価は、前日比40円15銭高の3万3234円14銭と続伸して取引を終えた。前場には、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大。午前10時52分に、同333円99銭高の3万3527円98銭ときょうの高値を付けた。ただ、積極的に上値を買う動きは限られたもようで、後場には戻り待ちの売りに押され、下げ転換する場面がみられるなど、不安定な値動きとなった。東証プライムの出来高は16億8655万株、売買代金は3兆8030億円。騰落銘柄数は値上がり762銘柄、値下がり990銘柄、変わらず75銘柄だった。

 市場では「買い一巡後に上値が重くなるなど、戻り待ちの売りが控えているようで、当面は日柄調整の動きを強いられそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、8業種が上昇、25業種が下落。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が上昇。イビデン<4062.T>、富士通<6702.T>などの電気機器株や、古河電工<5801.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株も高い。デンソー<6902.T>、日産自<7201.T>などの輸送用機器株や、河合楽<7952.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も堅調。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株もしっかり。一方、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株が下落した。

 個別では、酉島製<6363.T>、サンケン<6707.T>、粧美堂<7819.T>、ミマキエンジ<6638.T>、大豊工業<6470.T>などが上昇。半面、そーせい<4565.T>、テスHD<5074.T>、宮越HD<6620.T>、オープンハウス<3288.T>、AndDo<3457.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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