<相場の読み筋>7月3日
2023/7/3 7:45
前週末6月30日の米国株式は、NYダウが前日比285.18ドル高の3万4407.60ドルと続伸、ナスダック総合指数が同196.592ポイント高の1万3787.923ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億2405万株、ナスダック市場が45億513万株だった。米5月PCE(個人消費支出)デフレーターで、食品とエネルギーを除いたコアが前年同月比4.6%上昇し、市場予想平均の同4.7%上昇を下回った。インフレへの警戒感が後退し、幅広い銘柄が買われた。アップルが物色され時価総額が22年1月以来1年半ぶりに3兆ドル(約435兆円)を超えた。NYダウ採用銘柄では、アップルのほかウォルマート、マイクロソフトなどが値上がり率の上位に入っている。
7月3日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。日経平均株価は前週末6月30日に下げ渋る動きをみせていたことや、現地6月30日の欧米株式が上昇したこともあり、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、戻り待ちの売りが控えているとみられるなか、株価指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金をねん出するための売りも警戒され、買い一巡後は、もみ合う場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=144円台の前半(6月30日は144円84-86銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ば(同157円23-27銭)と小動き。6月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、日本製鉄<5401.T>、ニデック<6594.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所清算値比265円高の3万3435円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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