<米国株情報>キーバンク、メタの目標株価を335ドルに上げー「スレッズ」の好調な滑り出しを受け

株式

2023/7/7 9:16

世界最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)であるメタ・プラットフォームズ(旧社名・フェイスブック)<FB>は5日夕からツイッター版マイクロブログサイト「スレッズ(Threads)」を立ち上げ、好調な滑り出しとなったことを受け、投資銀行キーバンク・キャピタル・マーケッツは6日、顧客向けのリポートで、メタの向こう12カ月間の目標株価を280ドルから335ドルに引き上げた。株式投資判断は「オーバーウェイト」に据え置いている。経済情報専門サイトのマーケットウォッチなどが伝えた。

 目標株価を引き上げた理由について、キーバンクは「前夜からスレッズの運用が始まったが、ツイッターが抱えている問題点を克服している」とした上で、「強気のシナリオでは、米国だけでなく全世界にスレッズが普及することが見込まれ、数十億ドルの広告収入が今後、発生する可能性がある」と、高評価を与えている。キーバンクではスレッズ関連の広告収入の増加により、メタの23年のEPS(1株当たり利益)は12.81ドル、24年は16.77ドルに引き上げられると予想している。

 市場ではツイッターのオーナーでもある電気自動車大手テスラ<TSLA>のイーロン・マスクCEO(最高経営責任者)は今月1日から、ツイッターの一般の無料ユーザーが1日に閲覧できるツイート数を600、有料ユーザーは6000に制限したため、ユーザーから不満が広がり、対抗馬のスレッズへの乗り換えが進むと予想していた。その予想通り、メタのマーク・ザッカーバーグCEOはスレッズ上で、開始後4時間で500万人、7時間後には1000万人、さらに6日昼前(米東部時間)で3000万人超のユーザーがスレッズに乗り換えた、と指摘している。スレッズが急速にユーザー数を伸ばしている背景にはメタの画像共有サービス「インスタグラム」(アカウント数は20億超)を利用して集客していることがある。

 メタの株価は5日、前日終値比2.92%高の294.37ドルと、急騰して引けたが、スレッズの運用開始と目標株価の引き上げを受け、6日朝の寄り付き前、さらに約2%続伸。米東部時間午前6時16分時点で5日終値比1.64%高の299.19ドルとなっている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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