<相場の読み筋>7月11日

2023/7/11 7:45

 10日の米国株式は、4日ぶりに反発した。NYダウが前週末比209.52ドル高の3万3944.40ドル、ナスダック総合指数が同24.765ポイント高の1万3685.481ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億1936万株、ナスダック市場が49億4531万株だった。株価は前週末にかけ、利上げ継続観測が強まる格好でさえない展開となっていただけに、リバウンド狙いや押し目を拾う動きから、反発につながった。ただ、12日には米6月CPI(消費者物価指数)の発表を控えることから、積極的に上値を追う動きは限られた。NYダウ採用銘柄では、インテルやアムジェン、ホーム・デポなどが値上がり率の上位に入っている。

 11日の東京株式は、戻りを試す展開か。きのう10日には、指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金捻出に伴う売りが一巡したとみられることから、リバウンドを狙った動きや押し目買いが期待される。現地10日の欧米株式が上昇したことも、追い風となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=141円台の前半(10日は142円29-30銭)、ユーロ・円が1ユーロ=155円台の半ば(同155円88-92銭)と円高方向に振れており、輸出関連銘柄には重しとなる場面もありそうだ。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、ニデック<6594.T>、キーエンス<6861.T>、東エレク<8035.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比130円高の3万2270円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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