明日の日本株の読み筋=神経質な展開か、為替にらみ続く

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株式

2023/7/11 16:30

 あす12日の東京株式市場は、神経質な展開か。日本時間12日午後9時30分に発表される米6月CPI(消費者物価指数)を控え、積極的な売買は期待しにくいとみられるが、足元では円高・ドル安が進行し、相場に影響を与えており、引き続き為替にらみの動きとなろう。

 11日の日経平均株価は6日ぶりに小反発し、3万2203円(前日比13円高)で引けた。朝方は、10日の米国株高で投資家心理が改善し、きのう5営業日続落した反動もあり、上げ幅は一時280円近くに達した。ただ、時間外取引で米長期金利が低下するとともに、東京外国為替市場では円が対ドルで一時140円50銭台(取引時間中、前日終値は142円29-30銭)まで上昇。これを受け、先物主導で下げに転じ、110円超下落する場面もあった。一部では、27-28日開催の日銀金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)など金融政策の修正に踏み切るとの思惑も指摘され、円高バイアスが掛かりやすいとの見方もある。

 市場では、「海外投資家を中心に円売り・株価指数先物買いのポジションがたまっており、そのアンワインド(巻き戻し)の動きが出ている。今後の米株次第では日本株売りが強まる可能性がある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

提供:ウエルスアドバイザー社

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