<新興国eye>トルコ5月総売上高指数、前月比2.9%上昇に鈍化―サービス、建設、鉱工業が減速

新興国

2023/7/14 8:44

 トルコ統計局が13日発表した5月の総売上高指数(15年=100)は前月比2.9%上昇と、前月(4月)の同3.8%上昇を下回り、2カ月連続で鈍化した。22年11月(2.3%上昇)以来の低い伸び。

 前年比も52.7%上昇と、前月の56.5%上昇を下回り、4カ月連続で減速、21年10月(48.3%上昇)以来1年7カ月ぶりの低い伸びとなった。前年同期(22年5月)の伸び(133.3%上昇)が高かったため、低めの数値が出る、いわゆるベース効果が寄与している。

 注目されたセクター別の前月比はサービス業が4.7%上昇(前月は4.4%上昇)と、最も高く、次いで、建設業が3.5%上昇(前月は6.6%上昇)、卸・小売業は3.2%上昇(同3.2%上昇)。対照的に鉱工業は1.6%上昇(同3.9%上昇)と、最も低い伸びとなった。うち製造業は1.8%上昇、鉱業は5.2%低下だった。

 サービス業のうち、運輸・倉庫が6.2%上昇と、最も高い伸びとなり、次いでホテル・レストランが5.3%上昇、業務支援サービスは4.9%上昇、専門・科学技術サービスは2.9%上昇、不動産は1.7%上昇だった。対照的に情報通信が0.2%上昇と、最も低い伸びとなった。

 一方、前年比では、建設業が102.8%上昇(前月は93.8%上昇)と、最も高い伸びとなった。次いでサービス業が62.3%上昇(同66.6%上昇)、卸・小売業は58.8%上昇(同60.8%上昇)、鉱工業は34.9%上昇(同41.8%上昇)、うち鉱業は21.5%上昇、製造業は35.2%上昇となった。

 サービス業のうち、専門・科学技術サービス業は104.4%上昇と、最も高い伸び。次いで業務支援サービスが98.4%上昇、ホテル・レストランが91.6%上昇、情報通信は78.0%上昇、運輸・倉庫は40.1%上昇、不動産は28.5%上昇だった。

 総売上高指数は鉱工業(鉱業と製造業)や建設業、卸・小売業、サービス業の売上高を指数化したもので、経済状況を示す。

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 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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