日経平均は102円高と反発、一時下げ転換も持ち直す―銀行、電機など堅調=18日後場

 18日後場の日経平均株価は前週末比102円63銭高の3万2493円89銭と反発。朝方は、買いが先行した。17日の米国株式市場は、JPモルガン・チェースの好決算を背景にした金融株買いなどを受け、主要株価指数が上昇。円高一服も支えとなり、日経平均は前場の早い段階で3万2714円59銭(前週末比323円33銭高)まで上伸した。ただ、一巡後は利益確定売りに押され、後場入り後には下げに転じ、一時3万2338円30銭(同52円96銭安)まで軟化した。その後はプラス圏に持ち直し、大引けにかけて3万2500円近辺で推移した。なかで、米金融株高を反映した銀行株や、半導体・電子部品関連を中心とした電機株などが堅調だった。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の20円強を筆頭にソニーG<6758.T>が11円強、アドバンテスト<6857.T>が9円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、電機、輸送用機器など25業種が値上がりし、サービス、石油石炭製品、鉱業など8業種が値下がりした。東証プライム銘柄の70.8%が上昇した。

 東証プライムの出来高は12億430万株、売買代金は3兆1122億円。騰落銘柄数は値上がり1300銘柄、値下がり478銘柄、変わらず57銘柄。

 市場からは「米国では重要経済指標や決算の発表が続き、国内では主要企業の決算や日銀金融政策決定会合(27-28日)を控え、決め打ちできる状況にはない。押し目買い意欲は根強く下値はしっかりだが、好決算など条件が整わないと上値トライは難しい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株が上昇。TDK<6762.T>、村田製<6981.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株や、トヨタ<7203.T>、いすゞ<7202.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も買われた。帝人<3401.T>、オンワードH<8016.T>などの繊維製品株や、三井物<8031.T>、丸紅<8002.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株も高い。SUMCO<3436.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株や、日揮HD<1963.T>、鹿島<1812.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も引き締まった。

 半面、エムスリー<2413.T>、楽天グループ<4755.T>、OLC<4661.T>、などのサービス株が軟調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も安い。三井不<8801.T>、東建物<8804.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株もさえない。

 個別では、DDグループ<3073.T>がストップ高となり、サーバーW<4434.T>も一時ストップ高。古野電気<6814.T>、ヨシムラFH<2884.T>などの上げも目立った。半面、テラスカイ<3915.T>、ベイカレント<6532.T>、anfac<7035.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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