日経平均は402円高と大幅続伸し高値引け、東証プライム銘柄の88%が上昇=19日後場

 19日後場の日経平均株価は前日比402円14銭高の3万2896円03銭と大幅続伸し、高値引け。朝方は、買いが先行した。18日の米国株式市場で主要3指数が連日で年初来高値を更新し、円安・ドル高も支えとなった。日経平均は3万2800円台乗せ後に伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く持ち直し、大引けにかけて上げ幅を広げた。全般は、値がさ主力株を中心に広範囲に物色された。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の49円弱を筆頭に東エレク<8035.T>が34円強、ソフバンG<9984.T>が32円強と続いた。東証業種別株価指数は全33業種が上昇し、値上がり率上位には海運、輸送用機器、証券商品先物、鉱業などが並んだ。東証プライム銘柄の88.0%が上昇した。

 東証プライムの出来高は12億4033万株、売買代金は3兆2189億円。騰落銘柄数は値上がり1615銘柄、値下がり179銘柄、変わらず41銘柄。

 市場からは「引けにかけての切り返しは、短期筋の買い戻しが主体とみられる。ただ、決算にしても、来週の日米金融イベントにしても、結果が確認できるまでは上値は買えない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が堅調。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も買われた。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も引き締まり、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株も高い。第一三共<4568.T>、アステラス薬<4503.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株や、三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>、住友商<8053.T>などの卸売株も値を上げた。

 個別では、ムゲンエステ<3299.T>がストップ高となり、ヨシムラFH<2884.T>、TBK<7277.T>などの上げも目立った。半面、ファーマF<2929.T>、HIOKI<6866.T>、Gunosy<6047.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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