日経平均は396円高と3日ぶり大幅反発、伸び悩むも下値限定―東証プライム銘柄8割超が上昇=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前週末比396円69銭高の3万2700円94銭と3営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買い優勢で始まった。前週末21日夕に日銀が金融政策決定会合(27-28日開催)で現行の緩和政策を維持するとの観測報道が伝わり、円安・ドル高が進行するとともにナイト・セッション(夜間立会取引)で日経平均先物が急上昇。この流れを受け、週明けの日経平均は上げ幅を拡大し、後場寄り直後には3万2793円77銭(前週末比489円52銭高)まで上伸した。買い一巡後は、戻り売りに伸び悩んだが、下値は限定され、大引けにかけて3万2700円近辺で推移した。なかで、値がさ主力株を中心に広範囲に物色された。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の78円強を筆頭に東エレク<8035.T>が47円強、アドバンテス<6857.T>が37円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、パルプ・紙、輸送用機器、電気・ガスなど30業種が値上がりし、銀行、保険、海運の3業種が値下がりした。東証プライム銘柄の81.8%が上昇した。

 東証プライムの出来高は12億3448万株、売買代金は2兆9727億円。騰落銘柄数は値上がり1501銘柄、値下がり279銘柄、変わらず55銘柄。

 市場からは「日銀の政策維持観測を織り込みにいったが、短期筋が中心であり、やはり結果を確認しないと買い進めにくい。FOMC(米連邦公開市場委員会、25-26日開催)を控えている上、決算シーズンでもあり、積極的には動きにくい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ストップ高の東製鉄<5423.T>や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株が上昇。王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ・紙株も引き締まった。日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株や、東電力HD<9501.T>、中国電力<9504.T>、九州電力<9508.T>などの電気・ガス株も買われた。古河電工<5801.T>、フジクラ<5803.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株や、大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>、鹿島<1812.T>などの建設株も堅調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株も値を上げた。

 半面、三菱UFJ<8306.T>、りそなHD<8308.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株が軟調。SOMPOH<8630.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も安く、川崎汽<9107.T>などの海運株もさえない。

 個別では、そーせい<4565.T>、アーレスティ<5852.T>、共英製鋼<5440.T>などの上げが目立った。半面、宮越HD<6620.T>、ISID<4812.T>、マーケットエンター<3135.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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