日経平均は18円安と小反落、売り一巡後に下げ渋る―上海・香港株の大幅高は支え=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前日比18円43銭安の3万2682円51銭と小反落。朝方は、24日の米国株高を受けて買いが先行したが、日経平均はすかさず下げに転じた。主要企業の4-6月期決算や日米の金融政策決定会合を控え、持ち高調整売りも出やすく、後場入り後には一時3万2509円94銭(前日比191円00銭安)まで下落した。ただ、売り一巡後は下げ渋り、大引けにかけて小安い水準で推移した。政策期待を背景に中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が大きく上昇し、支えとなった。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の44円強を筆頭にソフバンG<9984.T>が12円強、KDDI<9433.T>が11円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、非鉄金属、石油石炭製品など23業種が値上がりし、情報・通信、保険、その他製品など10業種が値下がりした。東証プライム銘柄の58.5%が上昇し、TOPIX(東証株価指数)の3営業日続伸(前日比4.20ポイント高の2285.38ポイント)につながった。

 東証プライムの出来高は14億4079万株、売買代金は3兆877億円。騰落銘柄数は値上がり1075銘柄、値下がり685銘柄、変わらず75銘柄。

 市場からは「日経平均はダブルトップ形成後、概ね3万2000円-3万3000円のレンジでもみ合い、方向感に乏しい。日米金融イベントや主要企業の決算を控え、模様眺めムードが強い。ただ、これまでの相場けん引役だった半導体関連株が足元でさえないのは気掛かりだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ネクソン<3659.T>、トレンド<4704.T>、コナミG<9766.T>などの情報・通信株が軟調。SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も安い。任天堂<7974.T>、大日印<7912.T>、バンナム<7832.T>などのその他製品株や、中外薬<4519.T>、エーザイ<4523.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株も値を下げた。リクルートH<6098.T>、楽天グループ<4755.T>、サイバー<4751.T>などのサービス株も売られた。

 半面、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。住友鉱<5713.T>、大阪チタ<5726.T>、邦チタ<5727.T>などの非鉄金属株も高く、コスモエネH<5021.T>、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が堅調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、東海東京<8616.T>などの証券商品先物株も買われた。

 個別では、インソース<6200.T>、東名<4439.T>、じげん<3679.T>などが値下がり率上位。半面、ウェルビー<6556.T>、三菱自<7211.T>、インフォMT<2492.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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