日経平均は14円安と小幅続落、前日終値近辺でもみ合い―FOMC控え様子見=26日後場

 26日後場の日経平均株価は前日比14円17銭安の3万2668円34銭と小幅続落。朝方は、25日の米国株高を支えに日経平均は寄り付き直後に3万2724円25銭(前日比41円74銭高)まで強含んだ。ただ、円安一服が重しとなり、まもなく下げに転じた。自動車など輸出関連株が軟化し、株価指数先物に断続的な売りが出たこともあり、下げ幅を広げ、一時3万2488円52銭(同193円99銭安)まで下落した。一巡後は、円伸び悩みもあって持ち直し、再度プラス圏入りした。ただ、買い進む動きにつながらず、後場は前日終値近辺でもみ合った。日本時間27日未明に発表されるFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を控え、様子見気分となった。

 日経平均マイナス寄与度ではアドバンテスト<6857.T>の23円強を筆頭にダイキン<6367.T>が9円強、任天堂<7974.T>が5円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、ゴム製品、その他製品、輸送用機器など20業種が値下がりし、パルプ・紙、電気・ガス、医薬品など13業種が値上がりした。東証プライム銘柄の51.5%が下落した。

 東証プライムの出来高は12億6862万株、売買代金は2兆7807億円。騰落銘柄数は値上がり775銘柄、値下がり945銘柄、変わらず115銘柄。

 市場からは「新規の手掛かり材料はなく、FOMC待ちの様相だ。もっとも、無難に通過しても日銀の金融政策決定会合(27-28日開催)が控えており、動きづらい状態は続く。週末に向けて4-6月期の決算発表が増えてくるが、期待値が上がっているだけに選別物色が一段と強まるだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が軟調。バンナム<7832.T>、フラベッド<7840.T>などのその他製品株も安く、日産自<7201.T>、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も売られた。INPEX<1605.T>、K&Oエナジ<1663.T>などの鉱業株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株もさえない。住友電工<5802.T>、古河電工<5801.T>、大阪チタ<5726.T>などの非鉄金属株も値を下げた。

 半面、日本紙<3863.T>、三菱紙<3864.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ・紙株が堅調。東電力HD<9501.T>、北陸電力<9505.T>、沖縄電力<9511.T>などの電気ガス株も高い。大塚HD<4578.T>、小野薬<4528.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株も買われた。

 個別では、富士通ゼネラル<6755.T>、CYBOZU<4776.T>、KOA<6999.T>などが値下がり率上位。半面、ソースネクス<4344.T>、ヴィアHD<7918.T>、OBC<4733.T>などが値上がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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