FOMC、政策金利を0.25ポイント引き上げ―次回以降はデータ次第と
2023/7/27 9:22
<チェックポイント>
●FRB議長、引き続きインフレ抑制に注力
●「次回9月会合では利上げの可能性もあれば据え置く可能性もある」と
●市場、9月は据え置きも11月会合で再利上げとの見方も
FRB(米連邦準備制度理事会)は26日のFOMC(公開市場委員会)会合で、政策金利であるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げ、5.25-5.50%とすることを全員一致で決めた。市場予想通りだった。
FRBは追加利上げを決めたことについて、足元の経済指標が米経済活動の緩やかな拡大を示している一方、インフレが高止まりしていることや、依然として労働市場のひっ迫が見受けられるとし、「長期的に最大雇用と2%上昇のインフレ率を達成するという目標を支えるため政策金利を、5.25-5.50%に引き上げることを決めた」としている。
FRBのパウエル議長は会合後の会見で、引き続きインフレ率を2%に抑え込むことに注力する姿勢を示し、さらなる利上げの可能性を示唆。ただ、これまでの利上げの影響が経済に完全には及んでいないと指摘し、「データ次第で、9月会合で利上げする可能性もあれば、据え置きを選択する可能性もある」と述べた。
FRBは資産買い入れの量的金融緩和(QE)により、約8兆9000億ドルと、2年前の2倍超に達しているバランスシートの減額開始についても、今回の会合でも引き続き削減する方針を確認した。市場ではFRBが現在、進めている出口戦略(量的金融緩和からの脱却を目指す戦略)も1-2回分の利上げに相当すると見ている。
市場では、予想以上にインフレの鈍化が強く示された6月CPI(消費者物価指数)を受け、次回9月会合までに発表される7月と8月のCPI統計と8月雇用統計でインフレ低下を確認し、内容次第で利上げサイクルが終了するとみている。ただ、一部では9月会合では据え置くが、11月会合で利上げを再開するとの見方もある。
次回会合は9月19-20日に開かれる予定。
提供:ウエルスアドバイザー社
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