日経平均は222円高と3日ぶり大幅反発、心理的なフシ目の3万3000円に迫る場面も=27日後場

 27日後場の日経平均株価は、前日比222円82銭高の3万2891円16銭と3日ぶりに大幅反発して取引を終えた。朝方は、きのう26日の弱い動きが継続し売りが先行。ただ、売り一巡後、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに、上げ転換した。一時、失速する場面もみられたが、後場に入り立ち直りをみせ、午後1時16分には、同270円25銭高の3万2938円59銭と、心理的なフシ目の3万3000円に迫る場面もみられた。その後も堅調な値動きが継続した。為替市場では1ドル=140円20銭前後と、午後に入り円安方向に振れたことも支えとなったもよう。東証プライムの出来高は13億3736万株、売買代金は3兆2267億円。騰落銘柄数は値上がり1126銘柄、値下がり621銘柄、変わらず87銘柄だった。

 市場では「現地26日の通常取引終了後に決算を発表したメタ(旧フェイスブック)が時間外取引で急騰。翌27日の株価指数の上昇を先取りする格好となった」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、30業種が上昇、輸送用機器、建設、ガラス土石の3業種が下落した。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が上昇。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も高い。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株が堅調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、イオン<8267.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株もしっかりだった。一方、日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が下落した。

 個別では、カプコン<9697.T>、TOWA<6315.T>、ファマライズ<2796.T>、邦ガス<9533.T>、サーバーW<4434.T>などが上昇。半面、トプコン<7732.T>、サイバー<4751.T>、大豊工業<6470.T>、ヴィアHD<7918.T>、日産車体<7222.T>などが下落した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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