<相場の読み筋>7月28日

2023/7/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前日比237.40ドル安の3万5282.72ドルと14日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同77.175ポイント安の1万4050.107ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億7377万株、ナスダック市場が49億1618万株だった。米4-6月実質GDP(国内総生産)速報値が年率で前期比2.4%増となり、市場予想平均の同1.8%増を上回った。米週間の新規失業保険申請件数は22万1000件で、市場予想平均の23万5000件よりも良好だった。堅調な経済指標を受けしっかりした展開となっていたが、NYダウは前日まで13連騰していただけに、利益確定売りに押された。同指数の採用銘柄では、ハネウェルやアメリカン・エキスプレス、ベライゾンなどが値下がり率の上位に入っている。

 28日の東京株式は反落後、もみ合いか。日経平均株価は、きのう27日に大幅反発した反動や、現地27日の米国株式が下落したこともあり、売り優勢スタートとなろう。日本経済新聞の電子版は28日の未明、日銀が28日の金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正案を議論すると伝わり、決定内容を確認したいとして、様子見姿勢が強まりそうだ。為替市場では、ドル・円が1ドル=139円台の半ば(27日は139円98銭-140円00銭)、ユーロ・円が1ユーロ=153円トビ台(同155円77-81銭)と、円高方向に反応。輸出関連銘柄を中心に円高への動きを警戒する展開が強まることも想定される。

 27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ZHD<4689.T>、オムロン<6645.T>、富士通<6702.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比415円安の3万2505円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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