<相場の読み筋>7月31日

2023/7/31 7:45

 前週末28日の米国株式は、NYダウが前日比176.57ドル高の3万5459.29ドルと反発、ナスダック総合指数が同266.551ポイント高の1万4316.658ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億6951万株、ナスダック市場が42億6590万株だった。米6月の個人消費支出(PCE)物価指数で、食品・エネルギー除くコアが前年同月比4.1%上昇、5月の同4.6%上昇から減速し市場予想平均の同4.2%を下回った。物価上昇の傾向が弱まっているとの判断から、利上げ終了期待が高まる格好となり、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)した。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、インテルやメタ(旧フェイスブック)、テスラなどが値上がり率の上位に入っている。

 31日の東京株式は反発後、堅調な展開か。朝方は、現地28日の欧米株式が上昇した動きを受け、買い優勢のスタートとなりそう。前週末28日、日銀は金融政策決定会合でYCC(=イールドカーブコントロール、長短金利操作)の柔軟化を打ち出した。市場では判断に迷う格好となり、日経平均株価は荒い値動きとなっていただけに、不安定な値動きとなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=141円トビ台(前週末28日は139円75-78銭)、ユーロ・円が1ユーロ=155円台の半ば(同153円07-11銭)と、円安方向に振れている。前週末28日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、コマツ<6301.T>、東エレク<8035.T>などが、同28日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同28日の大阪取引所清算値比325円高の3万3095円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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