日経平均は304円高と大幅続伸、先物買い交え一段高―好決算のトヨタ株高も支え=1日後場

 1日後場の日経平均株価は前日比304円36銭高の3万3476円58銭と大幅続伸。朝方は、7月31日の米国株高や円安歩調を受け、買い優勢で始まった。日経平均は上げ幅を拡大し、前場終盤にはいったん3万3400円台を回復した。後場は、利益確定売りに伸び悩む場面もあったが、その後は先物買いを交えて一段高となり、大引け間際には3万3488円77銭(前日比316円55銭高)まで上伸した。午後1時25分に、市場予想を上回る23年4-6月期の好決算を発表したトヨタ<7203.T>が堅調な値動きを示し、相場の支えとなった面もある。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の61円を筆頭にアドバンテスト<6857.T>が53円強、ファストリテ<9983.T>が37円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、海運、輸送用機器、医薬品など29業種が値上がりし、銀行、保険など4業種が値下がりした。東証プライム銘柄の57.9%が上昇した。

 東証プライムの出来高は16億7854万株、売買代金は4兆3076億円。騰落銘柄数は値上がり1064銘柄、値下がり710銘柄、変わらず61銘柄。

 市場からは「円安が進む中、トヨタの好決算効果で輸出関連企業に業績期待が広がりそうだ。戻り売りへの警戒感はあるが、上値をにらんでいるとみられる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501.T>、東北電力<9506.T>、東ガス<9531.T>などの電気・ガス株が上昇。商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>、ホンダ<7267.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も高い。小野薬<4528.T>、塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株も引き締まった。日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も値を上げた。

 半面、りそなHD<8308.T>、三井住友<8316.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>、コンコルディ<7186.T>などの銀行株が軟調。第一生命HD<8750.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も売られ、エムスリー<2413.T>、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>などのサービス株も安い。

 個別では、エンプラス<6961.T>、テクノスJ<3666.T>がストップ高となり、キッセイ薬<4547.T>などの上げも目立った。半面、メンバーズ<2130.T>、アイエスビー<9702.T>、クイック<4318.T>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社

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