<相場の読み筋>8月2日
2023/8/2 7:45
1日の米国株式は、NYダウが前日比71.15ドル高の3万5630.68ドルと3日続伸、ナスダック総合指数は同62.111ポイント安の1万4283.913ポイントと3日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億7702万株、ナスダック市場が44億1611万株だった。取引開始前に、建機大手のキャタピラーが4-6月期決算を発表。売上高と1株利益が市場予想平均を上回り大幅高となった。同社の堅調な業績を受け、企業業績の先行きに楽観的な見方が広がった。ただ、米7月ISM(サプライ管理協会)製造業PMI(購買担当者景況指数)が46.4と市場予想平均の46.8に届かず上値が重くなる場面もあった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、テスラやイーベイ、アマゾン・ドット・コムなどが軟調だった。
2日の東京株式は、軟調な展開か。日経平均株価は大幅に続伸した反動や、利益確定売りに押されそうだ。現地1日、格付け会社のフィッチは米外貨建て長期国債の格付けを「AAA」から「AA+」に引き下げ、見通しは「安定的」とした。為替市場では、ドル・円が1ドル=142円台の後半(1日は142円71-73銭)、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の前半(同156円69-73銭)と、NYでの取引水準からは円高方向に振れており、重しとして意識されそう。また、今回の格下げを受け、現地2日の米国株式市場の反応を見たいとして、手控えムードが広がることも想定される。1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、TDK<6762.T>、任天堂<7974.T>などが、1日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、1日の大阪取引所清算値比210円安の3万3200円だった。
(イメージ写真提供:123RF)
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