中国大引:上海総合0.9%安で続落、銀行株が下げ主導
2日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比29.26ポイント(0.89%)安の3261.69ポイントと続落した。
中国景気の持ち直し遅れが投資家心理を重くする流れ。1日公表された7月の財新中国製造業PMI(民間による)が49.2に悪化(6月は50.5)し、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに割り込んだ。人民元安の動きも懸念される。中国人民銀行(中央銀行)は2日、人民元レートの対米ドル基準値を3営業日ぶりに元安方向で設定した。外国為替市場では人民元安・米ドル高が進み、約2週ぶりの元安水準で推移している。中国経済対策の期待感で朝方は下げ渋る場面がみられたものの、中盤から再び下げ幅を拡大した。(亜州リサーチ編集部)
銀行株が下げを主導。中国農業銀行(601288/SH)が3.3%安、中国銀行(601988/SH)が2.8%安、招商銀行(600036/SH)が2.7%安、中国工商銀行(601398/SH)が2.3%安で引けた。
エネルギー株も安い。中国石油天然気(601857/SH)が5.6%、中国石油化工(600028/SH)が3.8%、エン鉱能源(600188/SH)が2.6%、中国神華能源(601088/SH)が1.9%ずつ下落した。
医薬品株もさえない。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.5%安、上海医薬集団(601607/SH)が2.2%安、人福医薬集団(600079/SH)が3.4%安で取引を終えた。公益株、酒造株、運輸株、インフラ関連株、軍事関連株、素材株なども売られている。
半面、不動産株はしっかり。信達地産(600657/SH)が3.8%、華麗家族(600503/SH)が2.2%、緑地HD(600606/SH)と格力地産(600185/SH)がそろって1.2%ずつ上昇した。相次ぐ政策支援の動きを好感。中国人民銀行と国家外貨管理局は1日の会議で、不動産市場の安定発展を促すため、住宅ローン金利や頭金比率の引き下げを促す方針を表明した。証券株、半導体株と自動車株の一角も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.43ポイント(0.88%)安の275.10ポイント、深センB株指数が10.34ポイント(0.85%)安の1211.96ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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