<相場の読み筋>8月3日

2023/8/3 7:45

 2日の米国株式は、NYダウが前日比348.16ドル安の3万5282.52ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同310.466ポイント安の1万3973.447ポイントと続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億5368万株、ナスダック市場が52億4407万株だった。1日に格付け会社のフィッチが、米国債の格付けを「AAA」から「AA+」に一段階引き下げた。格下げに伴う機関投資家によるリスク資産の入れ替えが警戒された。また、米10年物国債の利回りが4.1%台に上昇(価格は下落)し、株式の相対的な割高感が意識された。米7月ADP雇用統計では、非農業分野の雇用者数が前月比32万4000人増と、市場予想平均の同19万人増を大きく上回り、労働需給のひっ迫が意識された。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやエヌビディア、インテルなどが下落した。

 3日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開か。日経平均株価はきのう2日に大幅反落した弱い動きや、現地2日の欧米株式が下落した流れを受け、売り優勢スタートとなりそう。ただ、米国株式の下落は、きのうの時点である程度は織り込み済みとみられ、売り一巡後は、底堅く推移する場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=143円台の前半(2日は142円63-65銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の半ば(同156円76-80銭)と小動き。決算発表が続くなか、好決算銘柄への個別株物色が中心になるとみられる。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、アドバンテスト<6857.T>、東エレク<8035.T>などが、2日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比265円安の3万2345円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ