<相場の読み筋>8月8日

2023/8/8 7:45

 7日の米国株式は、NYダウが前週末比407.51ドル高の3万5473.13ドルと4日ぶり、ナスダック総合指数が同85.160ポイント高の1万3994.398ポイントと5日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億7412万株、ナスダック市場が45億7157万株だった。7日付のニューヨーク・タイムズは、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁のインタビュー記事を掲載。その中で同総裁は、FRB(米連邦準備制度理事会)がインフレの継続的な鈍化を確認できれば「来年に名目金利を引き下げるのは自然なこと」と語った。金融引き締め策への警戒感が後退し、株式を買い戻す動きにつながった。NYダウ採用銘柄では、アムジェンやボーイング、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが、値上がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は、堅調な展開か。日経平均株価はきのう7日、朝方に大幅安となったものの、下げ渋る動きをみせ続伸して取引を終了。下値の硬さを確認する格好となったことや、現地7日の米国株式が反発した動きもあり、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、上値を追うための材料に欠けることから、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=142円台の半ば(7日は142円12-13銭)、ユーロ・円が1ユーロ=156円台の後半(同156円22-26銭)と、やや円安方向に振れている。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、東エレク<8035.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比85円高の3万2405円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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