明日の日本株の読み筋=決算発表相次ぎ個別株物色が一段と強まる

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株式

2023/8/8 16:30

 あす9日の東京株式市場は、決算発表が相次ぐ中、個別株物色の色彩が一段と強まる方向にある。23年4-6月期決算の発表企業数は概算で9日が400社超(8日220社強)、10日は850社以上とピークを迎える。決算内容を確認した上で売買が活発化するため、決算にらみの展開が主体となる。ただし、あすは日経平均先物ミニ・オプション8月限の最終取引日。現地8日の米国株式が軟調なら、日本株にも売り圧力が強まりやすく、「10日のSQ(特別清算指数)算出に向けて3万2000円割れの可能性がある」(銀行系証券)との声も聞かれた。

 8日の日経平均株価は3営業日続伸し、3万2377円(前日比122円高)で引けた。7日の米国株高や、円安・ドル高基調を追い風に前場中盤には上げ幅が280円を超えた。ただ、時間外取引での米株価指数先物安が重しとなり、先物売りを交えて下げに転じる場面もあった。その後はプラス圏に持ち直したが、後場は前場終値3万2358円(前日比103円高)を挟んでもみ合う場面が目立った。市場では、「外国人投資家は夏休みモードに入りつつあり、海外オーダーは細ってきている。来週はさらに静かになるだろう」(外資系証券)との指摘があった。

提供:ウエルスアドバイザー社

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