<相場の読み筋>8月16日

2023/8/16 7:45

 15日の米国株式は、NYダウが前日比361.24ドル安の3万4946.39ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数が同157.284ポイント安の1万3631.047ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2377万株、ナスダック市場が45億1143万株だった。中国で15日に公表された7月工業生産・小売売上高が市場予想平均を下回り、中国経済の先行き不透明感が台頭。また、米CNBCは、米格付け会社フィッチが、米大手銀行を含めた70行以上を格下げすると報じられ、金融株を中心に軟調に推移した。NYダウ採用30銘柄のうち28銘柄が下落し、値下がり率の上位にはダウ(旧ダウ・デュポン)やシェブロン、インテルなどが入った。一方、ホーム・デポとアムジェンが上昇した。

 16日の東京株式は、反落後も軟調か。現地15日の欧米株式が下落したことから、売り優勢スタートが見込まれる。23年4-6月期の決算発表がピークを過ぎ、手がかり材料に乏しいなか、様子見姿勢が強まる場面も想定され、心理的なフシ目の3万2000円が意識されそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の半ば(15日は145円80-81銭)、ユーロ・円が1ユーロ=158円台の後半(同159円25-29銭)で推移する。15日のADR(米国預託証券)は円換算値で、オムロン<6645.T>、TDK<6762.T>、任天堂<7974.T>などが、15日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、15日の大阪取引所清算値比310円安の3万1940円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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