明日の日本株の読み筋=上海・香港株動向や中国関連ニュースに注視

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株式

2023/8/21 16:31

 あす22日の東京株式市場は、日米発の手掛かり材料に乏しいなか、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の株価動向とともに、同国関連ニュースには注視する必要がある。

 中国人民銀行は日本時間21日午前10時過ぎに最優遇貸出金利(LPR)1年物を0.10%引き下げると発表した。これを受け、中国の政策金利引き下げ幅は物足りないと受け止められ、21日の日経平均株価は先物主導で売られ、一時下げに転じた。朝方は、同指数が前週1週間で1000円超安と今年最大の下げ幅となった反動で、自律反発狙いの買いが先行していたが、中国景気の先行き不安は根強いようだ。この日は下げ転換後に一時300円超上昇する場面もあったが、上海・香港株の軟調推移もあり、終値は114円高と上げ幅を縮小した。

 中国をめぐっては、不動産開発会社の恒大集団による米国での破産申請や、碧桂園の経営危機、信託大手の中融国際信託による投資商品の支払い不履行といった懸念材料が相次ぎ、新たな悪材料浮上も警戒される。一方、政府による景気対策への期待感もくすぶっており、当面目が離せない状況と言えそうだ。

提供:ウエルスアドバイザー社

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