<米国株情報>UPS労組、新労働協約を正式に承認―大規模スト回避

株式

2023/8/24 10:04

 物流大手ユナイテッド・パーセル・サービス<UPS>の労働組合は22日、28年までの5年間の新しい労働条件を決める労使協議で、7月末に会社側と合意した新労働協約を承認したことを明らかにした。組合員投票を実施した結果、賛成が86.3%だったという。これにより、34万人超の大規模ストは回避される見通し。

 新しい労働協約では、23年の全組合員(パート従業員を含む)の時間給を平均で2.75ドル、5年間で計7.5ドル引き上げる。この結果、既存のパートタイム組合員の最低時給は直ちに現在の15.5ドルから21ドル超に、フルタイム組合員は平均で49ドルに引き上げられる。5年間のドライバーの給与と医療保険や年金などの福利厚生の合計収入は平均で17万ドルとなる。このほか、強制的な休日残業や不公平な2段階賃金制の廃止なども決まった。

 組合員数34万人超を抱えるUPS労組は、全米トラック運転手組合の梱包部門を単独で構成している。労組は交渉戦術としてスト権の行使を決定しているが、今回の労使協議を含め過去3回の労使協議の期間中、ストは行われておらず、最近のストは97年にまで遡る。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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