明日の日本株の読み筋=米経済指標を控え様子見気分か

国内市況

株式

2023/8/28 16:38

 あす29日の東京株式市場は、米重要経済指標の発表を控え、様子見気分に傾く可能性がある。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が25日に国際経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演し、想定内の内容との見方が広がり、前週末の米国株式が上昇。つれて週明けの日本株も急反発した。イベントを無事通過したが、今週は米国で注目指標の発表が相次ぎ、積極的な売買は期待しにくいとみられる。

 米スケジュールでは、30日に4-6月期GDP(国内総生産)改定値、8月ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)雇用統計、31日に7月PCE(個人消費支出)、さらに9月1日には8月雇用統計、8月ISM(サプライマネジメント協会)製造業景況感指数など目白押しだ。結果次第では、米利上げ観測が再燃する可能性もあり、見極めたいとの空気が強まりやすい。

 28日の日経平均株価は大幅反発し、3万2169円(前週末比545円高)で引けた。米国株高に円安進行も支えとなり、株式取引の印紙税引き下げを背景に中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が上昇したことも後押しした。チャート上では、75日移動平均線(3万2176円)を一時更新し、先高期待がくすぶっているが、その上には直近で抵抗線として意識される25日線(3万2295円)が控えており、戻り売りを吸収できるかどうかが注目される。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ