<相場の読み筋>8月31日

2023/8/31 7:45

 30日の米国株式は、4日続伸した。NYダウが前日比37.57ドル高の3万4890.24ドル、ナスダック総合指数が同75.554ポイント高の1万4019.311ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が6億8818万株、ナスダック市場が47億3024万株だった。米8月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計で、非農業部門の雇用者数が前月比17万7000人増となり、市場予想平均の同19万5000人増に届かなかった。また、米4-6月GDP(国内総生産)の改定値は年率で前期比2.1%増で、市場予想平均の同2.4%増を下回った。労働需給の軟化やGDPの伸び悩みから、米金融引き締めの長期化観測が後退し、株価上昇につながった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アップルやペイパル、ネットフリックスなどが堅調だった。

 31日の東京株式は、上値の重い展開か。きのう30日の日経平均株価は、終値ベースで25日移動平均線(30日時点で3万2262円)を上回ったことや、現地30日の米国株式が4日続伸したことから、買い先行スタートとなりそう。ただ、前日に一時、330円を超える上昇をみせたものの、戻り待ちの売りに押される格好となっただけに、伸び悩む場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の前半(30日は146円37-39銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=159円台の半ば(同159円02-06銭)とやや円安方向にある。30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、ローム<6963.T>、HOYA<7741.T>などが、30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、30日の大阪取引所清算値比110円高の3万2390円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ