<相場の読み筋>9月1日

2023/9/1 7:45

 8月31日の米国株式は、NYダウが前日比168.33ドル安の3万4721.91ドルと5日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同15.658ポイント高の1万4034.969ポイントと5日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が12億1481万株、ナスダック市場が43億1016万株だった。米7月の米PCE(個人消費支出)コアデフレーターが前年比4.2%上昇し、市場予想の平均と一致した。翌9月1日の米8月雇用統計の発表を控え、NYダウは前日の30日までに800ドル近い上昇となっていたことや模様眺めから、利益確定売りが優勢となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドビやアマゾン・ドット・コム、インテルなどが上昇している。

 9月1日の東京株式は、弱含みの展開か。きのう8月31日まで4連騰となっていた反動や、現地8月31日の米国株式が不安定な値動きとなったことから、利益確定売りが先行しそうだ。米国で8月雇用統計や、8月ISM製造業景況指数の発表を控えることから、その内容を確認したいとして、手控えムードが広がる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=145円台の半ば(8月31日は145円90-92銭)、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の後半(同158円92-96銭)と円高方向に振れている。8月31日のADR(米国預託証券)は円換算値で、任天堂<7974.T>、三住トラスト<8309.T>、三井住友<8316.T>などが、同31日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同31日の大阪取引所清算値比110円安の3万2500円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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