<相場の読み筋>9月4日

2023/9/4 7:45

 前週末1日の米国株式は、NYダウが前日比115.80ドル高の3万4837.71ドルと反発、ナスダック総合指数は同3.154ポイント安の1万4031.815ポイントと6日ぶりに小反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億8198万株、ナスダック市場が38億1812万株だった。米8月雇用統計は、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比18万7000人増となり、市場予想平均の同17万人増を上回った。一方、同月の失業率は3.8%と市場予想平均の3.5%よりも悪かった。失業率の上昇で、雇用の過熱感が和らぎ、FRB(米連邦準備制度理事会)による利上げ観測が後退する格好となった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスやテスラ、エヌビディアなどが下落した。

 4日の東京株式は、堅調な展開か。前週末の強い地合いが継続し、買い優勢スタートとなりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の前半(前週末1日は145円41-43銭)、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ば(同157円85-89銭)と円安に振れており、輸出関連銘柄の支えとなろう。ただ、前週末まで5連騰となっていたことや、現地4日の米国市場は、レーバーデーの祝日で休場となることから、手控えムードが広がる場面もありそう。前週末1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、楽天グループ<4755.T>、コマツ<6301.T>、野村<8604.T>などが、同1日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同1日の大阪取引所清算値比60円高の3万2760円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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