日経平均は228円高と大幅に6日続伸し高値引け、先物買いに上げ幅拡大―アジア株上昇も支え=4日後場

 4日後場の日経平均株価は前週末比228円56銭高の3万2939円18銭と大幅に6営業日続伸し、高値で引けた。朝方から、買いが先行した。前週末に発表された米8月雇用統計を受け、米金融引き締めの長期化懸念が和らぎ、同日の米国株式が総じて堅調。円安・ドル高もあって日経平均は上伸した。香港ハンセン指数などアジア株の上昇も支えとなり、株価指数先物買いに大引けにかけて上げ幅を拡大した。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983.T>の52円弱を筆頭にトヨタ<7203.T>が13円強、TDK<6762.T>が10円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、海運、輸送用機器株、不動産など32業種が値上がりし、空運の1業種が値下がりした。東証プライム銘柄の77.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は13億3631万株、売買代金は3兆2415億円。騰落銘柄数は値上がり1422銘柄、値下がり372銘柄、変わらず40銘柄。

 市場からは「日経平均は心理的なフシ目となる3万3000円に近づき、直近の連騰で利益確定売りへの警戒感がある。一方で、週末8日のメジャーSQ(特別清算指数)算出に向けて買い戻しの動きが強まり、この勢いが続く可能性もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が上昇。日産自<7201.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>、SUBARU<7270.T>などの輸送用機器株も買われた。住友不<8830.T>、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株も値を上げ、りそなHD<8308.T>、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も高い。三菱商<8058.T>、丸紅<8002.T>、三井物産<8031.T>などの卸売株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も物色された。

 半面、空運株ではJAL<9201.T>がさえない。

 個別では、TOB(株式公開買い付け)対象の星光PMC<4963.T>(監理)がストップ高となり、伊藤園<2593.T>、ファーストブラザーズ<3454.T>などが値上がり率上位。半面、スタティアH<3393.T>、ラクーンHD<3031.T>、広済堂HD<7868.T>などの下げが目立った。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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