日経平均が249円安と9日ぶり大幅反落、値下がり銘柄数は1100超に=7日後場

 7日後場の日経平均株価は、前日比249円94銭安の3万2991円08銭と9日ぶりに大幅反落して取引を終えた。終値ベースで3万3000円を割り込むのは3日ぶり。朝方から売りが先行。一時下げ渋り、上昇に転じる場面もみられたが、戻り待ちの売りや、7日の取引が開始された中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が下落したこともあり、上値は限られた。後場に入り、あす8日の9月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出を控え、模様眺めムードが強まるなか、手じまい売りが優勢で、午後2時54分には、同254円67銭安の3万2986円35銭を付ける場面もみられ、安値圏で取引を終えた。ドル・円相場は、1ドル=147円50銭台と、朝方の水準からもみ合い。東証プライムの出来高は14億5499万株、売買代金は3兆6493億円。騰落銘柄数は値上がり629銘柄、値下がり1151銘柄、変わらず54銘柄だった。

 市場では「米国は原油価格の上昇を受け、インフレを警戒する動きが強まっており、先行き不透明感が高まりそうだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、20業種が下落、13業種が上昇した。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、キーエンス<6861.T>、村田製<6981.T>などの電気機器株も安い。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株も弱かった。一方、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇した。

 個別では、アドバンテスト<6857.T>、Dガレージ<4819.T>、オープンドア<3926.T>、OKI<6703.T>、NTN<6472.T>などが下落。半面、トーホー<8142.T>、インテージH<4326.T>、丹青社<9743.T>、ヤマエGHD<7130.T>、ムゲンエステ<3299.T>などが上げた。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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