<相場の読み筋>9月8日

2023/9/8 7:45

 7日の米国株式は、NYダウが前日比57.54ドル高の3万4500.73ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数は同123.639ポイント安の1万3748.832ポイントと4日続落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億1891万株、ナスダック市場が46億6479万株だった。米景気への先行き不透明感があるなか、景気動向に比較的左右されにくいディフェンシブ銘柄が買われ、NYダウの反発につながった。米週間の新規失業保険申請件数は21万6000件となり、市場予想平均の23万4000件よりも良好だったが、市場の反応は限られた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、米金利の上昇や中国政府による米ハイテク企業への規制強化などが警戒され軟調に推移。クアルコムやアプライド・マテリアルズ、アップルなどが下落した。

 8日の東京株式は、軟調な展開か。日経平均株価は、きのう7日に9日ぶりに反落した弱い動きから、売り優勢スタートとなりそう。手がかり材料難や、週末要因もあり、ポジション調整の売りが強まることも想定される。また、9月限株価指数先物・オプションのSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、市場の推定値が意識される場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=147円台の前半(7日は147円43-45銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ば(同157円98銭-158円02銭)と円高に振れている。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ニデック<6594.T>、アドバンテスト<6857.T>、村田製<6981.T>などが、7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物12月限の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比100円安の3万2670円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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