日経平均が452円安と大幅に3日続落、値下がり銘柄は1200超に=21日後場

 21日後場の日経平均株価は、前日比452円75銭安の3万2571円03銭と大幅に3日続落して取引を終えた。現地20日の米国市場は、FOMC(米連邦公開市場委員会)での、政策金利の来年見通しが大きく引き上げられ、NYダウ・ナスダック総合指数がともに続落。米国株安を受け売り優勢となるなか、時間外取引で米株価指数先物が下落。香港・ハンセン指数や台湾・加権指数、中国・上海総合指数などが下落したことも重しとなった。弱基調が続くなか、午後2時29分には、同473円13銭安の3万2550円65銭を付ける場面がみられた。ドル・円相場は、1ドル=148円30銭台でもみ合い。東証プライムの出来高は15億6758万株、売買代金は3兆7397億円。騰落銘柄数は値上がり536銘柄、値下がり1229銘柄、変わらず71銘柄だった。

 市場では「あす22日の植田和男日銀総裁の会見を控え、模様眺めムードが広がるなか、9月配当取りの買いが入り、下値を支える格好となった」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、27業種が下落、6業種が上昇した。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も安い。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も軟調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、KDDI<9433.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も下げた。一方、東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>などの電気ガス株が上昇した。

 個別では、フリュー<6238.T>、JTEC<3446.T>、アクシージア<4936.T>、アンビス<7071.T>、サツドラHD<3544.T>などが下落。半面、DDグループ<3073.T>、楽天銀行<5838.T>、丸三証券<8613.T>、八洲電機<3153.T>、ネクステージ<3186.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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