来週の日本株の読み筋=週後半に軟調展開か、配当落ちの影響に需給悪化要因も

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株式

2023/9/22 16:44

 来週(25-29日)の東京株式市場は、週後半に軟調展開の可能性がある。配当落ちの影響や、指数絡みの売りが想定され、相場の重しとして意識される。

 27日は9月末の権利付き最終売買日に当たり、28日には配当落ち(推定225円分)のインパクトが発生する。さらに、29日の終値ベースで日経平均の銘柄入れ替えを受けたファンドのリバランスが実施されるとみられ、それに伴う換金売りが約4100億円生じる見通しだ。ちなみに、過去10年の9月の権利落ち週の日経平均のパフォーマンスは悪い。当該週の終値が始値を上回ったケースは2013年以降で2回しかない。

 日銀は22日の金融政策決定会合で大規模な金融緩和策の現状維持を決定した。イベントを無難に通過し、日経平均は後場に持ち直したものの、3万2402円(前日比168円安)引けと4日続落した。米長期金利の上昇を背景に資金逃避の動きが続いており、リスク回避ムードは根強いとみられる。現地21日時点で3連敗中の米国株式が落ち着きを取り戻さないと、日本株買いも制約されるだろう。

 スケジュール面では、国内で27日に日銀会合の議事要旨(7月27-28日開催分)が公表され、29日には8月有効求人倍率や9月都区部消費者物価指数が出る。海外では26日に米8月新築住宅販売件数、米9月CB(コンファレンスボード)消費者信頼感指数、29日には中国9月財新製造業PMI(購買担当者景気指数)、米8月個人所得・支出などが予定されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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