日経平均は276円高と5日ぶり大幅反発、米株先物高も支え―東証プライム銘柄75%弱が上昇=25日後場

 25日後場の日経平均株価は前週末比276円21銭高の3万2678円62銭と5営業日ぶりに大幅反発。

 朝方は、日銀の緩和継続姿勢を背景に買いが先行した。日銀の植田和男総裁は前週末、金融政策決定会合後の記者会見で、政策修正の時期について「到底決め打ちはできない」と述べ、緩和政策が当面続くとの見方が強まった。その後、前週末の米国株安が重しとなり、日経平均は下げに転じる場面もあったが、下値は堅く、まもなくプラス圏に盛り返した。前週に1100円超下落していたことで、リバウンド狙いの買いが入りやすかった。時間外取引での米株指数先物高も支えとなり、上げ幅を拡大し、後場終盤には3万2722円22銭(前週末比319円81銭高)まで上伸した。一巡後は一服商状ながら、大引けにかけて高値圏で推移した。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035.T>の54円弱を筆頭にソフバンG<9984.T>が46円弱、アドバンテスト<6857.T>が42円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、医薬品、小売、食料品、情報・通信など25業種が値上がりし、銀行、海運、証券商品先物など8業種が値下がりした。東証プライム銘柄の74.8%が上昇した。

 東証プライムの出来高は12億6935万株、売買代金は3兆1720億円。騰落銘柄数は値上がり1374銘柄、値下がり412銘柄、変わらず50銘柄。

 業種別では、アステラス薬<4503.T>、エーザイ<4523.T>、住友ファーマ<4506.T>などの医薬品株が堅調。7&iHD<3382.T>、三越伊勢丹<3099.T>、高島屋<8233.T>などの小売株や、キッコーマン<2801.T>、キリンHD<2503.T>、日清食HD<2897.T>などの食料品株も高い。コナミG<9766.T>、トレンド<4704.T>、ネクソン<3659.T>などの情報・通信株や、ソニーG<6758.T>、TDK<6762.T>、オムロン<6645.T>などの電機株も買われた。任天堂<7974.T>、バンナム<7832.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株や、伊藤忠<8001.T>、三井物<8031.T>、豊田通商<8015.T>などの卸売株も値を上げた。

 半面、三井住友<8316.T>、三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>、りそなHD<8308.T>などの銀行株が軟調。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も安い。野村<8604.T>、東海東京<8616.T>などの証券商品先物株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、かんぽ生命<7181.T>などの保険株も売られた。

 個別では、ダブルスタン<3925.T>、ピアラ<7044.T>、ソルクシーズ<4284.T>などの上げが目立った。半面、IRJHD<6035.T>がストップ安となり、DmMiX<7354.T>、三菱紙<3864.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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